2002/12/20....

最近よく耳にし、それと同時に考えさせられる言葉がある。
歴史教科書問題、自衛隊派遣、日米地位協定、そして北朝鮮拉致問題等を語る際によく使われる「国益」という言葉だ。先日「TVタックル」という番組を見ている際にも、北朝鮮との外交について論じ合う際に使われていた。その中で、ある国会議員(野党)は「日朝国交正常化交渉上で過去の従軍慰安婦やら侵略・占領政策に対しての謝罪も同時に行われるべきだ。」という主張を述べ、ある国会議員(与党)は「拉致問題犯罪行為である。過去の清算とは別問題だ。また、それ(過去の清算)は国益に反する行為なのですべき事ではない。」という主張を述べていた。また、歴史教科書問題が取り沙汰されていた当時、「大日本帝国が掲げ、遂行した大東亜文化圏構想は、多くの発展途上のアジアの国々にとって多くの経済的・文化的な益をもたらした。が、戦後アジアの国々は、日本の軍国主義復活を阻止するため『日本の侵略行為だ』『日本は間違った事をした』とネガティブな印象を植え付けた。歴史教科書に他国が干渉してくるのは、その現れである。そういう他国の干渉を排する事こそ国益である。」と述べる人もいれば、「日本の侵略行為は歴史的事実である。多少のアジア圏への貢献があったにせよ、それによって南京における大虐殺の事実等は変わらない。我々は大戦当時のように事実をねじ曲げて伝えてはならない。事実を知り、その歴史から学ぶ世代を育てる事こそ国益である。」と述べる人もいた。この2つの例は、どちらも似たベクトルの二派に別れている。直接的益を追求するものと、間接的益を求めるものだ。例えば、北朝鮮の問題については、一方は日本の益にならない「過去の清算は無視」であり、一方は現時点での益は度外視し「過去の過ちを清算することで、堂々と他国の非を指摘・非難すべきであり、また負い目ない環境を次世代のために用意する。」だ。僕には後者こそが「国家百年の計」と思えるのだが、国会のマジョリティである与党議員の多くは前者を国益と称え、また「国益」という言葉を使う人程前者よりの論を述べる。いや、もちろん現時点での損得だけを考えれば、もちろん前者に益があるのは僕にもわかっているが、それがどうして五十年・百年後の国益に繋がるのかが理解できないのだ。貰いの少ない乞食のように、目先の益だけを追求していていいのだろうか。そして、これは同時に子を持つ親にも言える事だ。自らが、例え家庭や子供のためで
あなたにとって国益とは?

2002/12/12....

久しぶりのコンテンツ追加。FAVORITEカテゴリ内に僕のオリジナル楽曲をアップ。ブロードバンド環境ならストレス無く聴ける程度のデータなので、興味がある方はどうぞ(QuickTime Player再生推奨)。
ついでなので、このアップの際に感じた事を少し。今回アップした楽曲は、かれこれ8年以上も前にレコーディング(宅録だが)したものなのだが、当時僕はMDやDATなどのデジタル録音機器を所有しておらず、レコーディングで使用した録音機材は全てアナログだった。MTR(多重録音の出来るレコーディング機器。Multi Track Recorderの略)の媒体がカセットテープで、通常4トラックで使用するその媒体(ステレオ2ch×裏表)に無理矢理8トラックも録音するため、隣接するトラック同士で音を拾ってノイズの原因となったり、重ね録りしても以前の音が微かに聞こえてくるので、本番の録音の際には新品テープを使用し、失敗のないように気を使った等の思い出がある。また、8トラックで足りない際は、ピンポン録音という、一旦外の媒体へ移し(8トラック→2トラック)、もう一度新品テープへ戻してトラックを増やす(?)方法があるのだが、その際、外の媒体の音質が重要となるため、カセットテープよりもダイナミックレンジの広いビデオデッキを使用したり(ただ、ビデオのため映像ノイズが混じるのだが)、同様にミックスダウン時のマスターテープにビデオテープを利用したりなど、イイ音で作るために結構苦労が多かった。数年後、MDデッキを入手したので、ビデオからMDへマスターを移し、さらに今回それをMP3化した訳だが、何と言うか、ここ数年の技術の進歩を痛感しというか、レコーディング当時には想像もしなかった形態だな、と改めて思ったのだ。MDへ移行した際でさえ、巻き戻し・早送りが一瞬であることに感動したものだが、今回はこのサイトに来た誰もが手軽に聴ける環境という驚愕の形態への移行なのだ。
現在は、まだ僕は時代に追い越されていないが、次に僕のオリジナル曲が形態を変えられる時代が訪れたとき、僕はその時代に追い越されていないかという不安に襲われた。老いが迫ってきているという事実に微かに触れた出来事だった。

2002/12/7....

以前から思うことがある。テレビショッピングなどで「何と言ってもデジタルですからキレイです」などという売り文句を聞くたび、またアナログよりもデジタルの方が優れているという一般の認識に接するたびにだ。実はデジタルというのはアナログを数値化する技術であり、また数値化するにあたって情報を間引きする技術である。数値化する事によって情報の変異が理論上無くなり、デジタル化後のオリジナルに忠実な情報の保存、オリジナルに忠実な情報の複製、オリジナルに忠実な情報の再生、オリジナルに忠実な情報の通信などが可能となるなど、アナログにはない情報の扱いやすさがあるが、デジタル化の原点においての情報の間引きによる欠落によって、本来のオリジナルは失われている事を忘れてはならない。例えば、究極のアナログオーディオ環境と究極のデジタルオーディオ環境を比較すると、理論上では原音忠実性はアナログ環境に軍配が上がるのだ。デジタルは有限の情報であり、アナログは無限の情報なのである。ただ、無限故に扱いにくい情報という事なのだ。
余談だが、同様にテレビショッピングで「IEEE(アイトリプルイー)もついているので、動画編集も簡単です」という言葉も耳にする。IEEEE1394の事を言っているのはわかるが、出来ればフルネームで呼ぶか、または呼称であるFireWireやiLinkやDV端子とでも欲しいものだと思う。と言うのも、IEEEというのは「(米国)電気電子学会」の意で、そこで標準化された技術について認証番号を与えている。その一つとしてIEEE1394という次世代SCSI規格があるのであって、IEEEがIEEE1394を指すものではないのだ。IEEEで他にメジャーなものとして、最近流行の無線LAN規格であるIEEE802.11bなどがある。

2002/12/7....

最近、やっとポストVHSが見えてきたように思う。これまでも記録可能なDVDやHDレコーダーがあったが、記憶可能DVDは、プレーヤーでも再生できるDVD-Rでは重ね録りが出来ないし、重ね録りできるDVD-RAMやDVD-RWではプレーヤーでの再生が出来ない場合が多くてどれも不完全だったし、HDレコーダーはバックアップが事実上不可能で、限られたHDにのみにしか保存出来なく保存版の映像が増えると容量が不足していくという問題と、HDの性質上他者に貸すという行為が出来ないという事から、これもまた不完全なものだった。しかし、最近発売されてきた記録可能DVDとHDのハイブリット機は、互いの欠点を補完するものとして、ほぼ完全にポストVHSとしての機能を得たと言っても良いだろう。録画は基本的にHDに行い、保存版のみ記録可能DVDに保存するといった使い方が可能だからだ。その記録可能DVDがDVD-Rならば、他者への貸与も可能となる。また、レンタルのDVDもコレで再生できるので、VHSに可能だった全ての機能を網羅し、その上で次世代機らしい機能(追っかけ再生など)も得られるのだ。あとは売れることによって販売価格も下がってくれば、もうVHSは過去のモノとなるであろう。ただ一点気に掛かるのは、次世代DVDであるBlueRay DVDだ。今後、ハイビジョンなどが一般化した際、現行のDVDでは記憶容量が不足する(画像の高詳細化に伴ってデータ量が増えるため)。その為のBlueRay DVDなのだが、それが登場すると現行DVDはあっさり前時代のものとなってしまう。となると、前述のハイブリッド機もそれまでのものとなる。それだけが、現時点でハイブリッド機を推すにあたっての問題点だ。

2002/11/12....

Macユーザなら、iTunesというアプリに「ラジオチューナー」があるのはご存じだろう。いわゆるインターネットラジオだ。実はコレ、結構イケる。ジャンルでカテゴリ分けされたチャンネルを選ぶと、そのジャンルの音楽をストリーミングですっと流し続けてくれるので、BGMにはもってこいだ。今の僕のお気に入りは、Jazzカテゴリの「The Kingdom Swing」。気持ちイイビッグバンドスウィングを流してくれる。

2002/11/11....

AppleがPowerBookG4をマイナーチェンジした。Appleは来年発売の機種からOS Xオンリーブートとする発表をしているので、今回のPowerBookG4ラインナップが、OS 9でブートする最後のラインナップとなるのであろう。CPUの1GHz到達、豊富な3次キャッシュ、高速なグラフィックチップ、広大なHDD、DVDを焼けるSuperDrive念願の搭載など、どれも旧PowerBookG4ユーザーからは垂涎のパーッケージングであり、今まで待った人にはオススメできる内容なのだが、実はそれがそうでもないのではないか、と思っている。というのも、前述した「次期マシンはOS Xオンリーブート」となることから、Appleはそのデメリットを打ち消すことが出来るほどの魅力あるパッケージングで発売するであろう事が予測できるからである。可能性としては、iMacを除くMacラインナップ全製品のフルモデルチェンジだ。PowerBookG4は発売から約2年、PowerMacG4に至ってはPowerMacG3時代からほぼ同様の筐体デザインを継続している。それをガラッと魅力的にモデルチェンジすることで、「この際OS 9が使えなくても仕様がないか」と割り切らせるのではないか、と。PowerMacG4では完全な意匠変更とCPUクロックの飛躍的向上、もしくはG5化(そんなものが存在するのかどうかは知らんが・・・)、PowerBookG4でも完全な意匠変更とメインメモリのDDR SDRAM化、iBookでも完全な意匠変更とG4化やディスプレイ表示解像度の向上やディスプレイサイズの大型化、iMacは外観の変更は少ないだろうが、例えば3次キャッシュ搭載など、ユーザーに明確な「買い時」を感じさせる内容になるのではないか、と思うのである。
今回のPowerBookG4のマイナーチェンジは確かに魅力的だが、OS 9ブートに代え難い必要性のない人は来年の大型モデルチェンジを待ってもいいと思う。しかし、逆にOS 9ブートが必要な人は、そんな大型モデルチェンジが控えているのをわかっていても、現行機種を買わざるを得ないという苦渋の選択となるだろう。
ちなみに、僕はそんなOS 9依存型のユーザーである。現在使用しているのはPowerBookG4(GE/667MHz)だが、最後のOS 9ブートPowerBookG4を喉から手が出るほど欲しい。が、無駄金使えるほどの余裕はカケラもないのだ。

2002/10/28....

このTOPのこの文章の更新さえ間が開いてしまった。毎日欠かさず、しかも豊富な文章量で日記を更新し続けているサイト管理者は、どういう毎日の生活を送っているのか不思議に思う。とにかく、もう少々で落ち着くと思うが…。しかし、環境が変わったせいでイメージスキャナのない環境となってしまった。写真のスキャンが必要となるコンテンツについては、しばらく追加できないであろう事が残念だ。

2002/10/6....

このサイト、最初はOS 9上で作っていたのだが、最近はOS X上で作っている。とは言え、OS X用のPotoshopやIllustratorを持っていないので、素材づくりの必要がある際はOS 9で作らざるを得ないのだが、テキストのみの更新などでは完全にOS Xだ。アンチエイリアスされたテキストが美しいくて気持が良いというのもあるが、何よりOSが安定しているのが最大の利点。この安定を得られるのであれば、馴れ親しんだOS 9を離れてもいいかな、と思うようになった。自分のアプリケーション環境が整えばだが・・・。

2002/10/5....

僕は最近、KDDIという会社に対して拒絶反応を感じる。業界No.2の会社はどうしてああなのだろう。日産にしてもそうだ(日産はもうNo.2ではないが)。セールスプロモーションに力を入れ過ぎじゃなかろうか。かなりの頻度で広告を目にする。そして目にする度にその会社の実の薄さを強く感じるようになっていく。薄っぺらい広告の氾濫がイメージダウンを招い手いるように思えてならないが、それでいいのかKDDI。ちなみに僕は、嫌いな企業の商品は、どんなに良い物であっても企業の体質に改善が感じられない限り絶対に買わない。

2002/10/4....

ここはAppleのサーバを利用しているが、一応僕はお金を払っているお客さんだから言わせてもらおう。最近のAppleはいい加減だ。会員にならなければ見る事のできないサポートサイトのディスカッションボードの書き込みを見ていると愕然とする。OS X用のアンチウィルスソフト日本語版のバグ、Backupのバグ、webサーバ(iDisk)の突然のメンテナンスによるアクセス不可もしくは低速化などなど、問題だらけだ。しかも、それらに対してAppleはだんまり。もちろん完全に責任放棄する訳ではなく、結果的にはバグフィックスされるのだが、それまでの間に何の説明もなく、ただただ放置である。無料サービスであればそれも受容するが、有料サービスとしては最低のサポートだ。もし.Macサービスへ新規加入を検討している方がこれを見ていたら再検討をオススメします。また、Appleに対して、もっと誠実なサポートを希望し、それが叶う事を願う。

2002/9/20....

.Macの申込みを完了した。これで2003.9.30まで、このサイトとメールアドレスの確保。
CARカテゴリ内に追加あり。徐々にコンテンツの増加をしています。
ところで、見ている人がいるとは思えませんが、このサイトにおいてキリ番ゲット企画等を行うつもりは今のところ無いので、予めご了承ください。

2002/9/19....

やっと.Macの銀行振込、コンビニ決済などが可能となるようだ。iToolsユーザーに対するディスカウントの期限が9/30までという状況の中、支払方法の追加が9/19というのは遅い対応と言えるが、僕はディスカウント期間終了後の支払方法追加となるような気がしていたので、一応満足している。残念ながら抱き合わせ販売については改善されていないが、それは次期更新時に対応されているように願おう。という訳で、このサイトは少なくともあと1年は維持される事となりました。ほっ。

2002/9/18....

昨日の北朝鮮拉致問題について、ご遺族の心中を思うと、とても悲しく思う。政府は、何故もっと迅速に対応が出来なかったのか。拉致の責任は北朝鮮にあるし、客死の責任についても然りだが、それを救えなかったのは間違いなく日本政府の責任だろう。とても残念に思う。しかし、それ以上に残念なことがある。この問題を機に、在日朝鮮人への差別・迫害が起こっている事だ。朝鮮人学校などでは、生徒の安全確保のために休校しているところもあるそうだ。我々日本人はかくも愚かなのか。太平洋戦争以前、同様の差別・迫害が日本国内であった事をご存知の方もいらっしゃるだろう。我々は、その過去の過ちから何も学んでいないのだろうか。まさに退行だ。成長しない愚者だらけの人類に限界を強く感じる今日この頃である。

2002/9/17....

地味にしか進まない更新。今日は、FAVORITEカテゴリにオススメ映画を追加、また各部デザイン処理を実行。しかし、ほぼ誰にも告知していないこのサイトに辿り着く人はいるのでしょうか。


2002/9/12....

このサイトを本格運用しようとした矢先、Appleの「iToolsサービスは止めます。これからは.Macとして有料サービスに移行します。」との発表があった。ご存知の方もいると思うが、この.Mac、バックアップソフトやアンチウイルスソフトなども提供されるサービス。しかし、そのサービスは一括化されていて、ユーザーは必要のないサービスを含めて料金を支払わなくてはならない。まぁ、それは何とか受容しよう。しかし、支払い方法がクレジットカードのみで、さらに僕の持っているカード会社は対応していない。抱き合わせを何とか受容したとしても、現状では支払おうと思っていても支払えないのだ。何とかしてくれ!! Apple~。