Movies Review [Archives 2002.11-2003.05]

Movies Review [Archives 2002.11-2003.05]
 

2002.11〜2003.05に観た映画の、当時の感想。
好き勝手書いている上に、警告なくネタバレを書いていますので、ご注意ください。


千年女優

 
千年女優
評価/★★★★★★★★☆(8.5)
監督 /今敏
上映年/ 2002.09.14
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日本アニメ。まず第一に、今儚い恋をしている人に、また、今報われない恋をしている人にオススメ。それと、過去に全てを掛けてある個人への恋を追い求めた人や、これまでの人生で前述の感情に至らなかった人にもオススメだ。
ほぼ最後まで★10の最高評価を与えられる内容だったのだが、最後の最後のセリフがそれまでの主人公の言動のレベルを引き下げるようなモノだったので(しかし、この映画のタイトルからしては真っ当な最後のセリフではある)、ちょっと評価を下げた。

マルホランド・ドライブ

 

マルホランド・ドライブ
評価/★★★★★★★★★(9)
監督 /デヴィッド・リンチ
上映年/ 2001
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まず、映画を一度以上観ない方には絶対にオススメしない。
デイヴィッド・リンチ作品らしく、例えば、最近ではシックス・センスやアザーズのような「あ~なるほど」と初見だけで明確に理解出来る(真相に辿り着ける)映画ではないからだ。
しかし、大抵の方ならばもう一度(とは言わず)見たくなるはず。
自分なりの答えを見出すために。
「自分なりの」というのは訳がある。
この映画、僕はDVDで見たのだが、この物語のヒントがパッケージに同封されていた。
再見時にそのヒントを意識しつつ観たのだが、思うにこの映画、誰もが辿り着く明確な答えというものが存在しないのではないだろうか。
大抵の人は漠然とした解答には辿り着けると思うが、それを明確にする段階で、見る者の感性のベクトルによって答えが多様化する、そんな映画のように思う。
そういう意味で不親切で爽快感に欠けるが、ニューロンと感性の刺激になるであろう事は確かであると思う。

ヴァニラスカイ

 
ヴァニラスカイ
評価/★★★★★★★★☆(8.5)
監督 /キャメロン・クロウ
上映年/ 2001
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「オープン・ユア・アイズ」のハリウッドリメイク版。
元ネタは観ていないが、たぶん同様に面白いのだろう(元ネタの方が面白いという話しも聞く)。
巧妙で緻密なサスペンスなので、何か書くとネタバレになりそうなので控える事にする。
上記マルホランドドライブとは違い、初見で真相に辿り着ける見て損はしない映画であることは間違いないと思うので、オススメとしておく。

アンダーグラウンド

 
アンダーグラウンド
評価/★★★★★★★★★★(10)
監督 /エミール・クストリッツァ
上映年/ 1995
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ユーゴを舞台に第二次大戦直前から現代まで物語は綴られる。
直接的な戦争悲劇のストーリーではないく、戦争の混沌に翻弄された登場人物達の人生と悲劇的な結末を喜劇として描いている。
物語も、そして音楽もとにかく良かった。
見るべき価値があると強く感じる、久々に絶賛したくなる作品だった。

マジェスティック

 
マジェスティック
評価/★★★★★★★★(8)
監督 /フランク・ダラボン
上映年/ 2001
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最近のイラク戦争で見えるアメリカの暴力的で凶悪な部分と、元々持っている自由を尊ぶ理想と、その両方を感じ取れる映画だ。
この映画、ラムズフェルあたりにじっくりと見て欲しいと感じ、またこういうアメリカを僕は好きだと思った。
「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」の監督作品だが、その二作ほどストーリーに巧妙さがないが、面白い物語ではあった。

YAMAKASHI ヤマカシ

 
YAMAKASHI ヤマカシ
評価/(0)
監督 /リュック・ベッソン(プロデュース?)
上映年/ 2001
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リュック・ベッソン監督(?)作品。
ヤマカシという超人的運動能力を持つ集団を主役とした作品なのだが、ヤマカシ達の言動・主義主張・問題解決の方法ともにただの「ならず者」のそれで、物語の巧妙の欠片もなく、ただただ最低だった。
見るだけ時間の無駄と感じた。

ブリジット・ジョーンズの日記

 
ブリジット・ジョーンズの日記
評価/★(1)
監督 /シャロン・マグアイア
上映年/ 2001.09.22
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30歳を越えた未婚女性の幸せへの歩みの物語。
なのだが、この主人公、見た目もそれほど魅力的じゃなく、しかも性格も同様に特別魅力的じゃない存在なのに、幸せを得るために「努力して魅力を高める」事なく結末に至っている事が、見ていて不快な感じがした。
僕はこのような女性に間違いなく惹かれはしないし、逆に軽蔑に値する対象でしかない。
もう少し主人公の人間的(または女性的)魅力のサクセスがあってほしかったと感じた物語だった。

エド・ウッド

 
エド・ウッド
評価/★★★★★(5)
監督 /ティム・バートン
上映年/ 1994
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エド・ウッドという「史上最低の映画監督」の半生の物語。
その最低の監督を、僕の大好きな監督ティム・バートンが面白可笑しく、そして切なく描いている。
エド・ウッド役のジョニー・デップもとても良い味を出していて、あまり面白いとは感じられないであろう物語を良くまとめ上げて、意外と見られる作品になっている。

バイオハザード

 
バイオハザード
評価/★★★★★★☆(6.5)
監督 /ポール・W・S・アンダーソン
上映年/ 2002.08.31
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日本のゲームをハリウッドで映画化した作品。
その類の映画を見るのはファイナルファンタジー以来だが、かの作品はフルCGである事以外に何の魅力もなかったが、この作品は結構楽しめた。
十分にホラー映画として成り立っていると感じたし、ゲームとは時代背景などが異なるように見えたが、世界観や根本的な雰囲気は上手く表現できていると思う。
ゲームをやったことのない人にとっては評価★4~5点程度だろうか。

スパイダーマン

 
スパイダーマン
評価/★★★★★(5)
監督 /サム・ライミ
上映年/ 2002.05.11
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面白いとの評判が高く、それを受けて見たせいもあるだろうが、ストーリ展開が稚拙・安直過ぎるように感じ、全然面白いとは思えなかった。
等身大の主人公、それが故の苦悩などの設定に化ける可能性は大きくあったのだろうが、それらが十分に描ききれていないのではないだろうか。
同じヒーロー物であれば、まだバットマンやX-MENの方が主人公の苦悩に共感を持つ要素が少ない分、稚拙なストーリーでも単純に楽しめた。
この映画は、人間ドラマとヒーロー作品の悪い意味での狭間に位置していて、そのどちら付かずの中途半端が、どちらの要素もダメにしてしまった作品だったように思う。

タイムマシン

 
タイムマシン
評価/★★★★★★★☆(7.5)
監督 /サイモン・ウェルズ、ゴア・ヴァービンスキー
上映年/ 2002.07.20
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有名なSFの父、H.G.ウェルズ原作、曾孫のサイモン・ウェルズが監督。
タイムマシーンによる歴史(過去)への介入に関する定義に関してとても興味深い。
空想科学においても、敢えてボーダーを現実的に引く事によって、何でもありのSFではない「より現実的な空想」となっているところが、ある意味、原作当時の時代背景なのであろうか。
パラドックスやパラレルワールドの可能性を否定する(因果律を崩さない)ことによって、バックトゥザフューチャーのような何でも出来るお伽噺じゃないSFを堪能できる。
そのボーダーによって、タイムマシンすら産み出せる科学においても現実とならない空想がある事に苦悩する主人公のドラマ(人生)に共感を持てた。
科学の進歩によっても、人間は神には成り得ないというメッセージを感じた作品。
強くオススメはしないが、僕個人的には考えるテーマを与えてくれた良作だった。

ホワイトアウト

 
ホワイトアウト
評価/★★★★☆(4.5)
監督 /ティム・バートン
上映年/ 1994
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邦画。原作が良かっただけにガッカリ度が高かった。キャスティングは、あれはあれでも良いのだろうと思えたが、ストーリーがより原作に忠実であれば、日本映画史上に残る映画となったであろうとまで思えたので、とても残念でならない。原作の良さが死んでしまった典型的な凡作(駄作と言うほどではない)。物語は原作で堪能することを強くオススメする作品だ。

キャッツ&ドッグス

 
キャッツ&ドッグス
評価/★★★★★★★☆(7.5)
監督 /ティム・バートン
上映年/ 1994
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久々にヒットなバカ映画。笑えたし楽しめた。評価は7.5だが、バカ映画としては9点以上を与えられる作品。何も考えなくても良い娯楽としてどうぞ。Mr.ティンクルズ最高!!

少林サッカー

 
少林サッカー
評価/★★★★★★★(7)
監督 /チャウ・シンチー、李力持
上映年/ 2002.06.01
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これもヒットなバカ映画。笑えた。結局一番凄かったは、あの女の子? バカ映画としては9点。キャッツ&ドッグス同様、何も考えたくない時にどうぞ。

アトランティス

 
アトランティス
評価/評価する価値なし
監督 /ティム・バートン
上映年/ 1994
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ディズニーアニメ。
もうハッキリ言って最低。見るだけ損。
テーマには潜在的に傑作に成り得る要素が山ほどあるだろうに、その要素を一つ残らず生かされることなく、超低レベルの駄作に終わっている。
もし、同じテーマを日本が扱ったとしたら、例えば宮崎駿あたりが扱ったとしたら、どれほど面白い内容になっただろう・・・。
もう二度とピクサーとティム・バートン以外のディズニーには期待すまいと堅く決めた。

シュレック/アイスエイジ

 
シュレック
アイスエイジ
評価/★★★★(4)
 
面倒くさいから一緒に扱う。
どちらもハリウッドフルCG。
しかし、ディズニーにしてもドリームワークスにしても、彼らの作るキャラクターって非常に可愛くない(ピクサーは例外)。
そして、これもそれらに決まってそうだが、演出を「盛り沢山」にしようとし過ぎて五月蠅いだけで妙の欠片もない。
かと言ってバカ映画にもなりきれない。
あと日本語吹き替えで芸人が多く担当していたが、普段コントなどやっているだけに上手だったのは流石だと思った。
しかし、シュレック役の浜田はひどすぎ。
司会ばかりでコントやらなくなったからか。
話題性重視で作品レベルを下げられると、作品の全てが嫌いになるなぁ。

ロード・オブ・ザ・リング

 
ロード・オブ・ザ・リング
評価/★★★★★★★★★(9)
監督 /ピーター・ジャクソン
上映年/ 2002.03.02
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ファンタジーの大作「指輪物語」の映画化。
長いお話なので当然1回分では終わっていない。
以降二作予定がある。とにかく物語が暗い。
人の良心よりも欲望がテーマだからだろうか。
僕的にはその方が真実がよりよく見えるので、興味深い物語に思えた。
人は弱い、その上でどうするのか、という今後のストーリー展開であれば更に興味深い。
原作は読んでないので今後が楽しみだ。

アヴァロン

 
アヴァロン
評価/★★(2)
監督 /押井守
上映年/ 2001.01.20
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アニメ作品で著名な押井守の実写作品。
アヴァロンという疑似空間上の戦闘ゲームを中心にストーリーは進む。
実写とは言え、かなりエフェクトのかかった映像で、その点においてだけは評価できるが、幾つもの無意味なカットをダラダラと流される最悪の編集にイライラさせられて全てが台無し。
また、一番大事なストーリーも残念ながらあまり面白くない。
たぶん、僕よりさらに一般の人にはもっと面白くないと感じるだろうと思う。
ちなみに、評価の2点は映像エフェクトに対してのものだ。

スタートレック・ネメシス S.T.X

 
スタートレック・ネメシス S.T.X
評価/★★★★★★★(7)
監督 /スチュアート・ベアード
上映年/ 2003.04.12
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スタートレック映画として10本目、ネクストジェネレーション(TNG)シリーズの最終章。
これまで3本のTNG映画を見たが、TVの2時間モノに比べて、明らかに劣る内容だった。
シリーズを知らない人でも許容できるようにするための処置が、ファンにとってもそうじゃない人にとっても中途半端になってしまっていたのだろう。
で、最終章である今作はどうだったのかと言うと、やはり中途半端なのは変わらないのだが、それでも以前の作品に比べてファン寄りの姿勢を明確にした分、多少なりとも中途半端から脱却できていたように感じられた。
ストーリー的にも節目となる要素が盛り込まれていたり、スタートレック映画で初めて泣けたる要素が盛り込まれていたり、ファンとしては十分に楽しめるだろうと思うのだが、やはりTVの2時間モノには叶わなかったのは、最終章なのに残念でならない・・・。
ちなみに、スタートレックシリーズを見たことない人のみならず、TNGシリーズを見たことがない人にとっての評価は2~3点といったところだと思う。

A.I.

 
A.I.
評価/★★★★(4)
監督 /スティーヴン・スピルバーグ
上映年/ 2001
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キューブリックの遺作(企画だけ?)をスピルバーグが引き継いで完成させた作品。
僕の友人は絶賛し、またネット上の幾つかの批評においても良い評価だったのだが、僕には特に評価すべきものを発見できなかった。
友人も、ネット上の批評家も、子を持つ親である共通点があるので、その要素がこの映画の評価の善し悪しを分ける要因であるのかもしれない。
とは言え、ラストは泣けた。
しかし、泣かされている事を自覚していた。
以前から思っている事だが、決して泣ける映画が良い映画とは言えない。
愛する子供や恋人や親を描くシーンがあり、その存在が死ぬシーンがあれば、人は簡単に泣ける。
泣かされる事を予測でき、泣かされている事を自覚できるような映画は、逆に泣ける事以外での要素が、その映画の善し悪しを分けるのではないかと思うのだ。
この映画のラストは、そのラストシーン十数分の前に、数分間2人が親子である事を観客に認識させるシーンを付加するだけで泣けるシーンとして成立する。
その手の「お涙頂戴シーン」を否定するつもりはないが、評価すべきはそこに至る道筋だとは思っている。
そういう意味でこの映画を評すると、イマイチだと言わざるを得ないのだ。
この映画、子供ロボットが捨てられた後のアドベンチャーが上映時間の多くを占めているが、このドラマにおいて長いアドベンチャーなど不要じゃないだろうか。
感情を持つロボットとは、物理的構成要素や生存のためのエネルギー補給方法や代謝は違えど、人間と何ら変わりない存在であり、それは即ち人間であるはずであろう。
その辺の、人間と感情を持ったロボットとの関係における、愛情と生理的拒否反応のアンビバレンツで揺れ動く心にもっと、注目して描かれていれば、とても興味深い物語になったのではないか、と強く思った。
スピルバーグのキューブリックに対するリスペクトも、中途半端な作品にしてしまった要因の一つではないかと思う。

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア

 
 
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
評価/★★★★★★☆(6.5)
監督 /ニール・ジョーダン
上映年/ 1994.12
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古い作品で申し訳ないが、一応最近見たので。
悪くない作品だった。吸血鬼モノというと、宗教思想下における悪役であったり、アクションホラーの悪役であったり、既成概念の枠に納まる「お約束」モノばかりである中、この作品における設定や物語はその呪縛から解き放たれ、そして魅せる物語として成り立っているところが素晴らしい。
良心を持つ吸血鬼である主人公が愛情を注ぐ対象を幼女とした事も、下手な恋愛モノへ堕ちなかった重要な要因だったのだろうし、主人公の純粋な愛情を上手く表現できた要因でもあったのだろう。
良心を完全に放棄したレスタト(トム・クルーズ)、向上心を持ちつつも責任は放棄しているアーマンド(バンデラス)、快楽のみを追求するサンティアゴ、吸血鬼であることと良心を持つことの二律背反に悩むルイ(ブラッド・ピット)など興味深いキャラクターが並ぶこの物語は、まさに僕たち人間の物語だと感じた。
ただ、完結したとは思えない終わり方だったのが残念。
続編にあたる作品があるようなので(とは言え完全なる続編ではないのが想像できるが・・・・)、それを楽しみとしよう。

天使のくれた時間

 
天使のくれた時間
評価/★★★★★★★★★(9)
監督 /ブレット・ラトナー
上映年/ ---
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ありがちな「IF」ストーリーなのだが、脚本、演出、そして主演女優(ティア・レオーニ)が良かったので、結果見て気持ちイイ作品となったように思う。
ところで、この物語でテーマとなる「安らぎは無くとも甘美な刺激に満ちた生活」と「刺激は無くとも安らぎと安定に満ちた生活」という二択選択肢があるのだが、その選択に強い意志と覚悟が伴わなければ、結局どちらをとっても後々無いものねだりになるのではないだろうか。
この映画の場合、刺激に満ちた生活を送っている者が主人公であったためのストーリーだが、逆に安定に満ちた生活を送っている者のIFストーリーも並立するわけだ。
この映画は「どちらの生活スタイルが優れている」という視点で見るのではなく、人生の岐路の選択は強い意志と覚悟がなければどちらを選んでも後悔する事になるよ、という教訓として見ることをオススメする。

PLANET OF THE APES 猿の惑星

 
PLANET OF THE APES 猿の惑星
評価/★★★★(4)
監督 /ティム・バートン
上映年/ 200.07.28
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オリジナルを見たのは多分小学生の頃だったと思うが、ラストシーンの恐怖・衝撃はいまだに憶えている。
子供には強烈すぎた悲劇的結末は、そのせいで過剰評価の記憶となって残っているだろう事は想像できるが、その分を差し引いたとしても、このリメイク版(とは言えストーリーからして全く違う)のストーリーは、残念ながらオリジナルに遠く及ばない。
ラストシーンも説明不足で衝撃どころではないといった印象だ。
僕はシザーハンズやナイトメアビフォアクリスマスを創り上げたティム・バートンは大好きな映画監督の一人なのだが、この映画のどこにも彼らしさが感じられなかったのが一番悔やまれた・・・。
ところで、この映画にティム・ロスが猿役で出演しているのだが、凄まじい特殊メイクで彼だとわからない。
う~ん、彼である必然ないんじゃないかなぁってちょっと思ったりして。

小説吉田学校

 
小説吉田学校
評価/★★★★★★★(7)
監督 /森谷司郎
上映年/ 1983.04.09
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1983年公開という古い邦画。
サンフランシスコ講和条約から第五次吉田内閣解散までの政界内幕を綴る物語となっている。
登場人物は全て実名であり、歴史の内幕を語るような内容になってはいるが、原作執筆時は、登場人物や登場人物の二世が政界の実権をまさに握っていた時代であるので、ある程度美化されたものとして受けとめ得ておいた方が良さそうだ。
しかし、戦後の日本政治の歴史上重要な出来事であったサンフランシスコ講和条約成立への流れなど、興味深いテーマを扱っている事は確かなので、日本国民として見ておいて損はないと思う。
特に、吉田茂を「バカ野郎発言」のみでしか認知できていない人であれば尚の事、機会があれば見てもらいたい。
同名の原作小説もあるので、それもいつか読んでみたいと思っている。

リアリティ・バイツ

 
リアリティ・バイツ
評価/★(1)
監督 /ベン・スティラー
上映年/ 1994.12
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有名なSFの父、H.G.ウェルズ原作、曾孫のサイモン・ウェルズが監督。
タイムマシーンによる歴史(過去)への介入に関する定義に関してとても興味深い。
空想科学においても、敢えてボーダーを現実的に引く事によって、何でもありのSFではない「より現実的な空想」となっているところが、ある意味、原作当時の時代背景なのであろうか。
パラドックスやパラレルワールドの可能性を否定する(因果律を崩さない)ことによって、バックトゥザフューチャーのような何でも出来るお伽噺じゃないSFを堪能できる。
そのボーダーによって、タイムマシンすら産み出せる科学においても現実とならない空想がある事に苦悩する主人公のドラマ(人生)に共感を持てた。
科学の進歩によっても、人間は神には成り得ないというメッセージを感じた作品。
強くオススメはしないが、僕個人的には考えるテーマを与えてくれた良作だった。

チャーリーズ・エンジェル

 
チャーリーズ・エンジェル
評価/★★★★(4)
監督 /マックG
上映年/ 2000
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有名なSFの父、H.G.ウェルズ原作、曾孫のサイモン・ウェルズが監督。
タイムマシーンによる歴史(過去)への介入に関する定義に関してとても興味深い。
空想科学においても、敢えてボーダーを現実的に引く事によって、何でもありのSFではない「より現実的な空想」となっているところが、ある意味、原作当時の時代背景なのであろうか。
パラドックスやパラレルワールドの可能性を否定する(因果律を崩さない)ことによって、バックトゥザフューチャーのような何でも出来るお伽噺じゃないSFを堪能できる。
そのボーダーによって、タイムマシンすら産み出せる科学においても現実とならない空想がある事に苦悩する主人公のドラマ(人生)に共感を持てた。
科学の進歩によっても、人間は神には成り得ないというメッセージを感じた作品。
強くオススメはしないが、僕個人的には考えるテーマを与えてくれた良作だった。