CONTAX AX

撮影の楽しさと、レンズの能力を教えてくれた、奇特なギミックを持つ独特なカメラ。

RX(というかMF)への不満と、AFへの憧れ

突然だが、僕は目が悪い。
特に右目の乱視がかなりキツく、そのせいでファインダーを覗くときは左目を使う事にしている。
とは言え、左も良いわけではなく、右よりは良い程度。
仕事で1日中Macのモニタと対峙しているせいで、更に悪くなってきているように思う。
撮影の際、静物の撮影に関しては時間をかけてピント合わせできるので問題ないのだけど、人物等の動的な被写体を相手にすると途端にピンを外す確率が増えてしまう。

一応、RXにはDFI(デジタル・フォーカス・インジケーター)なるフォーカスエイド機能があるのだけど、かなりセンシティブで(言い換えればかなり精度が高い)ある事も含めて、動的な被写体撮影時にインジケーターを照らし合わせながらのピント合わせなど事実上不可能で、動的な被写体相手の撮影には使えない。

なので、そういう自分の弱点をカバーしてくれるAFが無性に欲しくなってしまった。
かと言って、AF機のファインダースクリーンであるマットは使いたいと思わず、すっかり魅了され、信用しきったコンタックス/カールツァイスから浮気する気にもなれずだったので、やはり選択肢はコンタックスのみとなった。

RXからAXへの移行

当時のコンタックスのラインナップでAFといえばAXかG系のみ。
G系では所有レンズが使えないので、自然とAXがターゲットとなり、即購入。

使用してみたところ、最新国産AF機の合焦速度とは比べられないほど遅いのだが、それでもプラナー85mmをAFで使えるというのは何にも代えられない恩恵だ。
ボディ内でインナーボディが動いてピント合わせする構造上、645カメラ並にボディが大きく重いのだが、その大きさが僕の手に丁度良いのか、大きさも重さも不満を感じないのが不思議。
RXの方が密度が高いせいか、AXよりも重く感じるほどなのだ。

撮影の仕上がりを見ると、微妙にピンを外しているものがポロポロと出てくるのが困る。
微妙なズレなので、撮影時にファインダーでは確認出来ず、対処に困る。

対策として、重要な撮影時はマニュアルを活用するようにしたり、AF合焦後のピント確認を入念にするようにしているが、スナップの際にはどうしようも無い…。

AXの次に狙うものは。。。

余談だが、現在のコンタックスはNシステムがメインとなりつつある。
Nシステムは、そのシステム設計時からAFが盛り込まれているので、AXのような無理な構造ではなく、一般的なレンズ内モーター駆動のAFシステムとなっている。
じゃあ、次はNシステムかというと、特にそういうつもりはない。
銀塩フィルムカメラシステムについては、ボディはAXとRXで、レンズは現在の85mm/f1.4と25mm/f2.8にあと2本(50mm/f1.4と180mm/f2.8)追加で揃えれば十分だと思っている。

その次は「デジタル一眼レフカメラ」に移行したい。
その際は、どうせレンズ資産を流用できないのだから、コンタックスに限らずに、いろいろなメーカーから選んでみるつもりだ。

2002年頃著