#02: life is youth 〜新居生活〜
kaleidoscope corporation 1994
荷造り終えたばかりのダンボールの上で
新居の僕等宛てに手紙を書いてみた
朝の目覚めは微かな樹漏れ日とシュトラウスのワルツ漂う
ポニーテール束ねる間に思い切りカーテン開け!
パジャマがわりの僕の大事なシャツが
まどろんでる君を今に起こすだろう
部屋の中を2℃暖かくして
君の好きなタングステンともして
TVの中の嘘つき拍手の様にわざとらしく迎えよう
駅まで迎えに行ったついでに夜10時の買い物行こう!
ハンチング逆さの僕にチーフコック指名
ハネムーンカップル気取りで
テーブル越しのキッスもフランス風に
不意にまた訪れるはずだよ、僕等の終わりを告げたユースは
それはマシュマロの上に乗っているようで
今夜は優しいキッスで君に”Good-night baby”
「いい加減、思い出、希望的観測に浸りすぎて
早めに終わらせておかないと、ちょっとうるさい・・・
と思ったら、君は君でまどろみ泳いでいて
起きているかどうかもわからない有り様で
そんな姿に、また、僕はやられちゃうんだろうな
まぁ、嫌が応にも明日からの2DKの生活に
2人はそれぞれの期待のせいと、深刻な夜のせいで
また僕等のユースがはじまる。」
不意にまた訪れるはずだよ、僕等の終わりを告げたユースは
今日もミルク風呂みたいに甘い夜さ、終わりなきよなwhite nights
うらはらにどんな季節よりまぶしい朝がやってくる
僕等の深刻も、愛も通り越して・・・
●song written arranged and performed by kaleidoscope corporation
linernotes of kaleido 2003
ギターポップを意識して作り始めたが、1年以上のアレンジ試行錯誤の結果、ギターポップと言うほどギターが目立たなくなってしまった楽曲。
しかし、1年の試行錯誤が実って、結構気に入った楽曲に仕上がった。
ただし、僕がやった全曲を通して言えることだが、ベースアレンジはムチャクチャ。
とは言え、アレンジに長期間苦労したという事もあり、とても印象深く、気に入っている楽曲だ。
詞は、マンネリと新鮮の狭間の時期の恋人同士が一緒に住むために引っ越す、嬉しいようでちょっと複雑で微妙な心情を表現したつもり。
実体験かどうかは語らずにおこう。